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天文用語紹介

各ページでも、できるだけ天文用語に関してはフォローしています。
しかし、ひとまとめにしたページがあったほうがわかりやすいだろうと思いますので、ここで紹介用のページを設けてみました。
なお、いくつかの言葉には補足をつけました。その言葉を理解する上で、助けになると思います。

恒星

恒星の恒には[いつも]という意味があり、地球から見て(見かけ上は)いつも決まった位置に見えるので恒星と呼び、太陽もこの恒星の仲間です。

補足:恒星も実は動いている

実際は宇宙が誕生したときの大爆発(ビッグバン)で全ての恒星が放射状に吹き飛ばされて移動しています。でも遠い地球から見ると、動いているようには見えないのです。ものすごい速度で飛んでいるはずの飛行機が、地上から見るとゆっくりにしか見えないのと一緒です。

惑星・衛星

惑星というのは、恒星の重力に捕まって逃げられなくなってしまい、恒星の周りを回り続けることになった星のことです。
地球がこれの代表ですね。その惑星の重力に捕まってしまったさらに小さな星を衛星と呼びます。

補足:衛星の名前について

衛星は太陽系の惑星の中で水星と金星以外の全ての惑星が持っています。地球の月、木星のイオ、火星のフォボスなどが有名どころです。名前は神話からとられることが多いようですね。もっとも、望遠鏡が発達した今では、小さな衛星が次々見つかったおかげで、ネタ切れ? を起こしたのか、英数の組み合わせの味気ない名前もありますけどね。

白色矮星

太陽の中では水素が熱核融合し、より重い元素であるヘリウムに変換されていますが、水素を使い切ると今度はヘリウムを使って熱核融合を起こします。
太陽より重い星であれば、さらに重い元素が熱核融合を…と繰り返されるのですが、太陽の場合はこれ以上の反応はありません。
その結果、より質量を増した替わりに小さくなった星の残骸が残ります。これが白色矮星です。

補足:黒色矮星について

白色矮星は今までの反応のおかげで大変高温ですから、周りから見ると白く輝いて見えます。しかし、エネルギーを使い果たしていますから、これ以上熱核融合反応が行われませんから、やがて冷えていきます。冷えれば発光もしなくなるので、黒色矮星という星に変わります。これが太陽の最後の姿になるだろうといわれています。

自転

地球自身が回転している事はご存知でしょう。これを自転といいます。
地球の場合は公転軌道(下に紹介しています)からみると、やや傾いた軸を中心にして、約1日で1周します。もちろん太陽も自転していて、約1ヶ月に1周します。

補足:なぜ自転はおきるのか?

自転は地球だけでなく、他の星や太陽でも起こる現象です。星が出来るときには、星の核になる部分が他の物質を引き寄せ、中心に吸い込んでいきます。すると、次第に核を中心にしてうずを巻くようになります。お風呂の栓を抜くと吸い込まれた水が渦巻くのと一緒ですね。こうして自転が起こるのです。

公転

地球をはじめとする惑星は主星(地球の場合は太陽)の周りを決まったルートで回っています。これが公転で、その惑星が通るルートを公転軌道といいます。

補足:公転軌道が一直線なわけ

太陽も、出来上がる途中で周りの物質を集めながら渦を巻き始めました。地球よりもずっと大きな星ですから、スケールが違います。ところが、ゆっくりと太陽に吸い込まれる物質がたまたま密集している場所では、より身近なもの同士が集まって惑星が出来ました。惑星は重いので太陽に引き込まれずに済みました。それ以来地球や他の惑星は一定の距離を保ちつつ、決まったルートを回り続けているのです。太陽系を横から見ると、全ての惑星の公転軌道がほぼ一直線になるのは、もともと同じ渦から発生したものだからです。

黄道と白道

地球からみると、太陽も月もある決まったルートを通って東から西へくるくる回っているように見えますね。この、地球からの見た目上の太陽の通り道を黄道、月の通り道を白道といいます。
昔は天動説といって、地球を中心に太陽や月が回っていると信じられていたのでその名残かもしれません。

天文単位(AU)

地球と太陽の距離は約1億5000万キロになります。(正式には1億4959万7870km)この距離は、地球が公転する軌道の平均値ですが、この距離を天文単位と言います。
天文単位(略称AU)は、宇宙で距離をあらわす大切な指標になります。

補足:距離の梯子(はしご)

天文単位は、他の天文距離に比べるとはるかに短く、ちょっと近くの星の距離を天文単位で表示するだけで兆とか京といった単位が登場してしまいます。しかし、どんな遠くの距離を測るときでも、天文単位を元に他の測り方を掛け合わせて考えます。これを距離の梯子と言いますが、天文単位は文字通り天文学の基本単位として使われているのです。

光年

光年 とは、光が1年かかって進む距離のことです。
1光年は 9.46×10の12乗キロメートル、つまり、9兆4600億キロメートルに相当します。
光は1天文単位を8.3分で進みますから、1天文単位は8.3光“分”にしかなりません。
その他に良く用いられる記号としてはパーセク(約3.26光年)がありますが、このサイトでは使用していません。

等級

天文用語で等級というと、星の明るさを表します。
恒星の明るさの場合には、後ろに等星をつけて、1等星、2等星などと呼びます。単位は0からスタートし、約2.51倍暗くなると等級が1増えます。
つまり、1等星は6等星の100倍明るいと言うことですね。0等星よりもっと明るい星の場合、マイナスであらわします。

補足:絶対等級と視等級

等級には1つ落とし穴があります。それは同じ明るさの星でも、地球に近ければ明るく、遠ければ暗く見えてしまうことです。そのため、等級には地球からの見た目の明るさを示す視等級と、その星が持つ本来の明るさを示す絶対等級の二つがあります。一番いい例が太陽です。視等級ではマイナス26,8等級という、直視できない明るさの星ですが、絶対等級ではプラス4,8等級となります。絶対等級は、もし星を同じ距離(10パーセク)に置いたときの明るさであらわしますから、10パーセクはなれたところから太陽を見ると、肉眼で探すのが困難なくらいになってしまいます。

K(ケルビン)

私たちが普通気温を話す時に使うのは℃です。
これは温度0をスタート地点に持ってきているのですが、K(ケルビン)は絶対零度であるー273度をスタートに持ってきます。
つまり、絶対零度は−273.5度なので、0℃=273.15kになるわけです。天文学的にはケルビンを用いることが多いのですが、当サイトでは慣れた数字ということで、度(摂氏)を使用しました。

星間物質

宇宙は真空という訳ではなく、さまざまな物質が漂っています。これを星間物質といいます。この星間物質は宇宙に均等にあるわけではなく、密集していたり、逆に薄かったりします。密集しているところでは星間物質同士が引き合い、集まった星間物質がより多くの物質を引き寄せていく・・・これが星の玉子になります。

プラズマ

プラズマには、色々な意味があるのですが、ここでいうプラズマとは気体が電離を起こしたものです。

補足:電離とは

電離も難しい言葉なので説明しますが、どんな物質も原子単位では電子と手を握っています。しかし、高温や放電など特殊な状況では電子が手から離れ、電子も原子もバラバラになってしまいます。この状況をプラズマといいます。ある物質を加熱し続けると、固体→液体→気体→プラズマへと変わっていきます。太陽は超高温なので、あらゆる物質が超過熱され、プラズマ化してしまいます。

質量と重量

質量という言葉は、正直とても厄介なものなのですが、重要な言葉なので長々と文章を取らせてもらいます。
そもそも、重さ(重量)とは地球がある物を引っ張る力をいいます。また、この引っ張る力を引力といいます。
ところで、引力は地球だけでなく引っ張られているほうも持っていてお互い綱引きをしているような状態です。ただし圧倒的に地球のほうが重いので、物は地球に吸い寄せられてしまいます。このように、重いものにはより強い引力が発生するのです。

補足:質量とは

質量とは、ある物体が持っている引力を発生する力です。そして、重さとは、引っ張る側と、引っ張られる側の合計になります。例えば、地球に1kgの金があったとします。地球の引っ張る力+金の引っ張る力で合計1kgと考えてください。次に地球の1/6しか引力がない月に同じ金を持って行きます。金という物質は変わらないのに、引っ張る相手が1/6の力しかないので、月での金の重さは1/6になってしまい、150グラムくらいにしかならないのです。というわけで、質量はどこに行っても変わりませんが、重量(重さ)は引っ張る相手によって変わってしまうのです。

補足:宇宙では質量を使いましょう

これが地球上の話であれば、最大の質量を持つ地球が最大の引力(この場合重力といいます)を発生させていて、地球上のあらゆるものを引っ張っています。ですから地球のどこにいても重さは変わらないので、質量も重量も同じ扱いでかまいません。ところが天文学では、地球以外も相手にしますから、相手ごとに変わる重量ではなく質量を使うのです。

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