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人類の知恵

今までに人類が行ってきた太陽を利用する方法についてお話しましょう。私たちは太陽からさまざまなものを与えられ、それを利用することを何千年にも渡って工夫してきました。この「何千年」という言い方1つにしても、1年は地球が太陽を1周する時間と決めた太陽暦にもとづいたものです。太陽の周期が一定ということを利用した知恵というわけですね。

太陽と暦(こよみ)

太陽の周りを地球が一周する時間を、一太陽年といい、普通で私たちが言う一年に当たります。これをもとに作り上げられたのが太陽暦です。ただし、実際の一太陽年は365、25636年となりますから、1年につき約0,25日ずれます。それを補正するために、4年に1回閏日(うるうひ)を入れて調整します。ちょっとくどい話になりますが、正確に0,25日ではないので、その誤差を修正するために、閏年でありながら閏日が無い年というのもあるのです。

ユリウス暦とグレゴリオ歴

太陽暦は、細かいところで地方独自に発展した部分があるのですが、そのおおもとになっているのがユリウス暦です。ユリウス・カエサルがそれまでの太陰暦を廃止して採用したのがきっかけなので、ユリウス暦と呼ばれます。ユリウス・カエサルというよりも、英語読みのジュリアス・シーザーのほうが有名かもしれませんね。これだけ偉大な人物が「今日から太陽暦を使え」と決めたものですから、あっという間に太陽暦=ユリウス暦は世界中に広まります。その後、ユリウス暦にあった細かい修正点を直す形でグレゴリオ暦が完成し、現在の標準として世界中で採用されています。

太陰暦

太陰とは月のことで、月の満ち欠けがそのまま一月という計算になるのが特徴です。一年を基準にする太陽暦と一月を基準にする太陰暦では、基本の考え方からして違います。そのため、あちこちでズレが生じてしまい、太陽暦が普及するほどに太陰暦は使いにくい物になってしまいました。太陰暦を太陽暦にあわせるための工夫を凝らした太陰太陽暦なども作られましたが、結局は太陽暦に取って代わられてしまいました。ただ、今でもヒジュラ歴という太陰暦が、一部で使われています。


太陽の位置によるあれこれ

地球の自転はほぼ正確に24時間であるので、太陽はほぼ同じ時間に同じ位置に現れます。こうした法則により、太陽によって時刻や方角をしる事ができるのです。

太陽で時刻を知る!

太陽の位置と、地球の自転の規則正しさを利用したのが日時計で、棒に出来る影の位置や、長さなどによって時間を知ることができるのです。きちんとした日時計では、かなり正確な時刻を知ることができます。

太陽で方向を知る!

大雑把な方向ですが、針時計、つまりアナログ時計の短針を太陽に向けます。このとき、短針と12時の中間点が南を(おおよそ)指します。例えば、今が3時であるなら、その短針を太陽に向ければおよそ1時半の方角が南になるわけですね。大雑把なものではありますが、覚えていて損は無いでしょう。こうした太陽を基にして方角を知る、ということも昔から行われてきました。

聖徳太子のお話

余談ですが、聖徳太子が中国に向けた手紙にある「日出る処の天子日没するところの〜」という文章、読んだ中国側はバカにしやがって、と怒ったのですが、実際のところ日本は中国から見て日出る処(東)にあって、中国は日没するところ(西)にあったわけですから、別に嘘をついたわけではないんですね。聖徳太子がどういうつもりでこの手紙を書いたのか、ちょっと興味わきませんか?

太陽と生活リズム

人間の身体には、太陽が昇ると起き出し、太陽が沈む頃には眠るという生活が刻み込まれています。今は人工的な明かりがあるおかげで、無理やり遅くまで起きていることも可能ですが、やはりこうした生活を続けると肉体的にも精神的にも負担がかかっていきます。最近では、こうした普段の生活リズムと、太陽から与えられた生き物としての生活リズムの違いによる精神の疲れ、肉体への影響が深刻化し、社会問題化しているのです。


太陽と神話

人類は、科学的な目線で太陽を利用していましたが、その一方では太陽を大切なものとしてあがめてきました。なにしろ、生活の基準である日付、時刻、方角などのおおもとに太陽を据えてきたわけですから、太陽は神であるという発想が出てきたのは自然なことでしょう。

世界各国にはさまざまな神話がありますが、その中で太陽に関する神話がないという国は聞いた事がないです。さらに、ほとんどの国において太陽は主神クラスとして登場しています。(中国のみ、主神クラスとは無縁)ざっとならべるだけでも、ヨーロッパのアポロン・ヘリオス・ソル、南米のケツアルカトル・インティ、アジアではヴィシュヌ・ショクイン・天照大神など、世界中を網羅しているといっていいでしょう。おもしろいことに大抵は月とセットにされ、家族や夫婦にされているパターンが多いようです。

10個あった太陽?

また余談ですが、私はこういう神話が好きなので、面白い中国の太陽に関する神話を紹介しておきます。

もともと中国人は自然現象を人間の中の英雄がおこなったと言う話にするのが好きで、自分のところの王(人間)が、そのまま神様扱いされていたりします。さて、そんなお国柄ですから、太陽に関しても尊敬度ゼロ。昔の中国には太陽が1度に10個も昇って、たいそう熱かったそうです。そこで、ある弓の名手が10個の太陽のうち9個を弓で射落としたので、今は1個だけの太陽になったんだ、というお話です。ちょっと太陽に近づいただけで、羽根が溶けて海に落ちたイカルスがかわいそうになりますね。その他に日食は太陽が大きな犬に食べられたから(その犬を追い払うのに住民が鍋や釜を乱打する)など、神様より人間が偉いというような愉快な神話が多いです。


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太陽に関わる実験
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