ホーム>> 日食のひみつ>> 日食を観測してみたい!

日食を観測してみたい!

さすがに現代では、日蝕が起きたからといって恐れおののくと言う事は無いですね。逆に、今では1つのイベントとして、日蝕を観測するツアーが催されるくらいです。さて、わが日本で日食が観察できるのは一番近いところで2008年8月で、2009年には皆既日食が予想されています。その後も2012年までほぼ毎年日本のどこかで日食が観測できます。実際に日食を観察するときには注意が必要です。

絶対注意点

なによりも、絶対に太陽を直視しないことが大事です。虫眼鏡で日光を集めれば紙に火がつくのはご存知でしょう。実は人間の眼も虫眼鏡と同じ構造をしているので、焦点が集まる網膜を焼いてしまうのです。網膜は画像を移すスクリーンですから、もし焼けてしまえば目が見えなくなります。肉眼で見ても危険ですから、間違えても望遠鏡・双眼鏡などで太陽を見ないようにしましょう。瞬間的に目が焼かれます。


正しい観測方法・投影法

あなたが望遠鏡を持っているのであれば投影法というのがよいでしょう。もしも持っていなければ、なにかのフィルターを使って太陽光を減光させる減光法がよいでしょう。まずは、望遠鏡を使った投影法を紹介します。

投影法とは

太陽観察用の望遠鏡というものがありますが、それが無くても普通の望遠鏡でも充分です。これは、太陽に望遠鏡をあわせ(直に太陽を見ないように!)その光を白い台紙に投影させるという手段です。専用の台紙や道具も用意されていて便利ですが、無くてもなんとかなります。紙に投影したものを観察するために安全で、一台の望遠鏡で複数の人間が観察できるメリットがあります。詳しいやり方は「太陽を観察したい!」のページで紹介しましたので、そちらを見て下さい。

投影法の注意点

専用の太陽投影版を使用するならまず問題ありませんが、望遠鏡は言ってみれば巨大な虫眼鏡です。そのためあまりにも口径のでかい望遠鏡や、熱に弱い台紙を持ってくると発火して危険です。また、熱を吸収して危険なので、黒い台紙は使用しないでください。そのほか、望遠鏡の対物レンズ側のキャップを外すのも危険です。


正しい観測方法・減光法

むかし、ガラスをすすで黒くして太陽を観察したことがある人もいるでしょう。でも、この方法はあまりお勧めできません。光は抑えられても、より波長が長く直進性に優れる赤外線はこのくらいでは防げませんから、ガラスを透けてきてしまうのです。結構間違えている人が多いのですが、太陽を見ると目がやられるというのは「まぶしいから」ではなく、熱線とも呼ばれる赤外線で文字通り目が焼かれているのです。ですから、赤外線を防ぐことが何より大事なわけですね。

減光法とは

今言ったとおり、何らかの減光フィルターを使用して、光を弱めた太陽を直接観察する方法です。実は減光というよりも減赤外線能力のほうが大事になります。メリットはお手軽なことですね。ただ、専用フィルターを使うならまだしも、物によってはフィルターの役目を果たしてくれないものもあります。以下に使っていいものと悪いものを紹介しておきます。

使ってはいけないフィルター

まず、これは使ってはいけないと言うものをあげておきます。黒い下敷き・ガラスをすすで黒くしたもの・カラーフィルムのネガ・フロッピーやMOディスク・MDなどの黒いフィルムなど。このうちすすで汚したガラスは絶対ダメというわけでは無いのですが、目のために出来れば避けましょう。

よいフィルター

逆によいフィルターはというと、「太陽観察用」として市販されているフィルターがベストです。次に遮光グラス。これは溶接している人が使っているマスクについているものです。黒いガラスになっていて、遮光度数によって数種類があるのですが、太陽を観察するのなら#13以上(詳しくはホームセンターなどのお店に聞いてみてください)が適しています。ただ、通常溶接目的ではここまで強い度数は使われないので、品薄の可能性が高いです。その場合は#8程度のものを2枚重ねにするといいでしょう。そのほか、白黒フィルムを真っ黒に感光させたもの(カラーフィルムは絶対ダメ)なども使えます。これも安全を考えると2枚くらい重ねるのがいいです。

減光法の注意

こうしたフィルターを使用しても、まだ太陽光はきついものです。日食が進んで太陽が暗くなっているときならまだいいのですが、通常時は長時間見続けるのは危険です。目に少しでも違和感や、チカチカするといった症状がでたら、すぐに目を休めましょう。しつこいなと思うのですが、減光できていない太陽光をみるというのは、目玉を電子レンジに放り込むのとたいしてかわらないくらい危険だということを覚えていてください。


日本でこれから日食が起きる年

来年から、2012年までは日食の当たり年で、2011年をのぞくと毎年どこかで日食が見られます。その後は2016年、2019年に2回、2020年に1回日食が見られますが、それを逃すと次は2030年まで見られません。ただ、これらはほとんど部分日食です。日本で皆既日食が見られるチャンスは、今世紀中に4回しかありません。貴重なので紹介してみますね。

皆既日食が見られる年・2009年7月22日

もっとも近いのが、2009年に起きる皆既日食です。観測される場所は屋久島〜奄美大島の北部地方限定です。天文ファンならぜひとも見てみたいものですが、大人数に対する受け入れ態勢を整えられない可能性が高く、なかなか狭き門になりそうです。

皆既日食が見られる年・2035年9月2日

能登半島から茨城県の範囲で見られるとされています。こちらは島ではないので、誰でも観察できるでしょう。

皆既日食が見られる年・2063年8月24日

北海道の南部から青森県一帯で観察できます。個人的な話になりますが、この皆既日食、なんと私の自宅から観察できるチャンスなのです! ただ、それまで生きていられるかどうかが問題です・・・。

皆既日食が見られる年・2089年10月4日

宮古島の北一帯で皆既日食が観測できます。今世紀中に日本で皆既日食が見られる最後のチャンスになりますね。


ページの上に移動 ↑

太陽に関わる実験
太陽を観測したい!
このページをブックマークする